ホンダ社員有志が「シビック TYPE R」でスーパー耐久に参戦する理由とは? - Car Watch https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1313443.html
以前のエントリーで書きましたが、私が所属していた部署には部活動のような「有志」の集まりがあり、それがあまりにも激務で、それを苦に命を断った方がいました。
平日は出勤、土日は「有志の活動」と言うような生活で、休む時間が取れず、心身ともに病んでいってしまったそうです。
「2017年と2018年にJoy耐(筆者注:もてぎEnjoy耐久レース)に参加したが、2019年には会社の業務としては難しいということになった。そこで会社とも交渉して自己啓発という形で、2019年からは会社の看板は使うがプライベーターという形で参戦している。」
(記事より抜粋)
「難しい」理由は明記されていませんが、ホンダで働いていた頃の経験からすると、金銭的な理由かと推察しています。
5年ほど前に精神科の常勤医師、心理カウンセラーが一斉解雇されたり、福利がどんどんスリム化されていったことがありました。「かなり経営が厳しいのでは」という雰囲気が漂って来ていました。
話がそれましたが、その活動が好きな人なら、無賃でもいくらでもできます。この活動もそうなのでしょう。
しかし、会社の人間関係が絡む「有志」というのは、恐ろしいことでもあるのです。
集団心理というのはときに恐ろしく、ブラック企業がまさに典型ですが、滅私暴行が当たり前とされてしまいます。
個人の趣味なら、抜け出しやすいです。しかし会社での人間関係というのは非常に難しく、前述のように大変なトラブルにもつながりえます。
レース活動は過酷です。私の部署でも有志のオートバイレース活動で車両を大破させ、大怪我を負って戻ってきた同僚もいました。
ホンダは「労働条件」はお手本のようなホワイト企業ですが、やらなければいけないのは、労働だけではないということです。
上記エントリーの活動が、当初の意に反した、過酷な労働のような状況にならないよう願っています。