私の部署
元技術者(正社員)が思うことをお伝えしていきます。
ホンダに興味のある方、就職、転職を考えているかた向けです。
良くも悪くも「昭和そのもの」
ホンダの内部は、良くも悪くも昭和らしい会社です。
パワハラ、セクハラ、いまだにはびこるイッキ飲みコール、それで倒れる従業員。コロナ禍でも6割は出社。
そして古い業務ツール(いまだにガラケーしか持たされず、基本「直接話しに来い」)などなど。
パワハラと人間関係に耐えきれず、私はメンタルを壊して休職。そのままリストラのようなカタチで退職しました。
(このエピソードは別エントリーに詳しく記しました)
https://hateneko.com/honda/510/
メンタル不調の社員は、セガのパソナルームのような部署で働いていました。
私のような人間が少しでも減るようにと、今は資格を取って心理カウンセラーになり、活動しています。
話は戻ります。
「昭和そのもの」は悪いのか
昭和がそのまま残っているのが一概に悪いとは言いませんが、令和時代のコンプライアンスには対応できていないでしょう。それが大量退職、大リストラの大きな要因になっているのでしょう。
先日、久しぶりの早期退職(リストラ)を募り、大量の応募があったホンダ。
工場も国内外問わず撤退が続き、新人を中心に早期の転職・退職が後をたたない。工場閉鎖。少し前ですが「ホンダといえばリコール」というイメージもついてしまい、4輪の利益率が低く業績不振。本格的にやばいと思っている方も多いでしょう。
ホンダと言えば「若々しい」「革新的な技術」のイメージがあるのは、もうオジサン世代かと思いますが、今は全く正反対です。
定型業務は優秀だが、激しい時代の変化に対応できない。そんな社風です。
また社員の平均年齢も他メーカーよりひときわ高く、ITリテラシー含め新しいものに弱い。結果、業務効率が低い。
「メール送った時は送ったと連絡しろ。それ以外のメールはゴミ箱に送るからな」などと言う管理職もおり、仰天しました。
若い技術者が提案しても受け入れられない。その結果、オジサンたちの古い体質に順応するか、転職していく。
そういった非常にレガシーで昭和的な体質の企業です。
新卒で職歴にハクをつける、社会人経験を積むにはいいですが、長居は危険かと思います。
一言で言えば、バブル期の日本の電機産業です。
バブル期は様々な電機メーカーが世界を席巻していましたが、今はGAFAや中国、韓国企業に駆逐されました。
いまでもなんとかなっているのはソニー、パナソニックくらいではないでしょうか。
シャープは海外の企業ですし、東芝は急激に規模を縮小しています。
IT革命で電機メーカーが駆逐されたのと同じく、CASE革命で多くの自動車メーカーも駆逐されるでしょう。まっさきにそうなるのがホンダではないかと、元従業員の目として思っています。
巨大な昭和の船は方向転換が極めて難しいわけです。残るとしてトヨタくらいでしょう。
今後も更新してゆきます。