象徴的だったのが2016年ころの部署の忘年会。
標的になった従業員にワインボトルを持たせ、イッキコール…ではなく、会場全体からリズムに合わせた手拍子が響き渡ります。
「イッキ!イッキ!」の無言の圧力ですね。
流石にこのご時世イッキコールはマズイとは意識があったのでしょう。
彼は本当に下戸らしく、ほんの一口口に含んで、会場の床に吐き出しました。
イッキコールはそこで止まったのですが、その後様々な管理職の席へ呼ばれ、酒を酌み交わしたそうです。完全な下戸なのに。
その結果、急性アルコール中毒で倒れました。
もちろん医師の診断ではありませんが、意識を失い顔面蒼白、嘔吐を繰り返しました。素人目に見て、生命に危険のある状況でした。
横になり意識がないながらも嘔吐を繰り返し、窒息の危険もある状況。
その様子を会場側に見られないように、衝立の奥に押し込んでベンチで寝かせるだけ。
気配に気づいた会場職員が「救急車読んたほうがいいですよ」と促すも、完全にスルー。
正義感から空気を読まず、私は「救急車呼ばなくて大丈夫ですか?ご家族にも連絡しないと」と進言するも、
「お前あっち行ってていいよ」と強制退去。
その後どうなったかはわからないのですが、亡くなったという情報は聞いていないため、一命はとりとめ回復したのだと思います。
イッキコールって、人が苦しむのを見て集団で喜ぶ、小学生のようないじめの構造があるように思います。
小学生のいじめは死に至るケースは極めて低いです。わんりょくもないし大人の監視とストッパーも働く。しかし大人は人をいかようにも殺せるのです。腕力はもちろん、パワハラ、差別、空気、圧迫、飲酒強要、村八分状態。
肉体、精神とも限界を迎え、最悪の結末を迎える従業員は、元職場にも定期的にいます。
なぜトヨタの自殺事件は報道され、三菱電機はあれだけ騒がれブラック企業アワードを取ったのか。元職場はマスコミに太いパイプでもあるのでしょうか。いまでも分からないところです。