退職した技術者が語るホンダの問題 迫りくる末路 ~終焉は近い?就職して良い?~

【ホンダ】半導体不足で自動車メーカー減産へ ホンダは主力の米中も減産

以前、ホンダの商売は「三方よし」なのだろうかという話をしました。

サプライヤーに部品の値切り交渉をする業務の割合が増えるほど、技術者もむなしい気持ちになるのではないか、という話です。

三つの喜び http://hondamemories.com/?p=9

「価格を値切る」というのは、新しい価値を生み出す作業ではなないと言えます。それで得をするのは、ホンダだけです。

買い物客がお店で値切り交渉をする。これと一緒です。

サプライヤー(売り手)は損をし、ユーザー(世間)の得にもなりません。

仮に無理な価格交渉が品質を下げ、不具合が発生すれば、全方面に迷惑が掛かり、「三方だめ」になります。

商売というのは基本的に、価値を生み出し、それを商品化して、買ってもらう。

これがまっとうな商売であると言えます。

甘ちゃんのきれいごとのように聞こえるでしょうか。

しかし、因果応報という言葉があり、行動や言動は自分に返ってきます。人から買った反感はいずれ自分に返ってくるものです。

最近、半導体供給が間に合わず、四輪車の生産台数を落とさざるを得なくなった、という話がニュースになりました。

「半導体不足で自動車メーカー減産へ ホンダは主力の米中も減産 | NHKニュース  」 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210113/k10012811141000.html

こうした危機的状況で、サプライヤーは、どういうメーカーに部品を分けてくれるでしょうか。

もちろんビジネスなので合理的判断になるでしょうが、それでも中にいるのは「人」です。

あまりにも足元を見るような商売をするメーカーに、貴重な部品を分けてあげたいと思うでしょうか。

先ほど「因果応報」の話をしましたが、人の言動はネットの普及により、爆発的に伝わりやすくなっています。悪評も高評価も瞬時に伝わります。

いいかえれば、因果応報のサイクルが非常に高速になっているのです。

難しいことではあるでしょうが、今こそ「三方よし」「三つの喜び」の教えを振り返る時期ではないかと思います。

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