VTuber戸定梨香への批判で炎上が続く、全国フェミニスト議員連盟。
フェミ議連代表・増田かおる氏は、先の衆議院選挙にて当選なさった米山隆一氏へ、祝福のツイートを送りました。
その米山隆一氏がここ数日、フェミ議連を養護するツイートで、ネット上で物議を醸しています。
要旨は以下の通りです。
1 「VTuber戸定梨香の動画削除決定は警察の判断である。よって抗議すべき相手は行政、警察である」
2 「フェミ議連側に回答義務はない」
3 「フェミ議連への抗議は単なる嫌がらせである」
①動画削除の原因はなにか。抗議すべき相手は警察なのか。
まず今回の騒動においては、動画の削除はフェミ議連の抗議文が原因であったと考えるのが自然でしょう。
理由は以下のとおりです。
【VTuber戸定梨香】千葉県警「性犯罪誘発の懸念が削除理由ではない」藤末健三議員が確認
抜粋になりますが、
『全国フェミニスト議連からの質問状で「性犯罪を誘発する」懸念を示されていましたので、千葉県警がそのような理由で削除をしたのかを警察庁を通じて確認したところ(中略)本来の目的と異なる意図で伝わることは本意ではなく、掲載期限(9/17)が迫っていたこともあり、削除した』
上記ツイートから、フェミ議連の質問状により動画が削除されたと理解するのが自然です。
フェミ議連へ質問状を送ったおぎの稔・大田区議会議員とその賛同者たちは、表現の自由の未来のために増田氏へコメントしています。今回の一件だけに限った話ではない、将来に向けて増田氏へコメントを送る理由があります。
これまで美少女キャラクターのプロモーション起用にあたっては、ネット上の騒動などでたびたび活動縮小、中止の憂き目にあってきました。プロモーションに悪影響があるわけですから、火種が小さいうちにリスクとして排除してしまうわけです。
『献血PRに「胸強調」女性キャラで疑問の声も 日赤「セクハラという認識は持っておりません」 #宇崎ちゃんは遊びたい! #日赤 #献血コラボ @jcast_newsより』
https://www.j-cast.com/2019/10/16370253.html
『環境省の萌えキャラは「性差別的」 そんな指摘にアニメファンら反発 #性差別 #環境省 #萌えキャラ @jcast_newsより』
https://www.j-cast.com/2017/03/30294414.html
つまり、キャラに抗議すれば簡単に取り下げられてしまう「言ったものもの勝ち」になることが多いわけです。これは不健全な状況と言えるでしょう。
米山氏の言うように、仮に行政、警察に抗議し、戸定梨香が再び活動を再開できたとしても、そもそもの問題「言ったもの勝ち」状態を打開することができません。
今後もこういった「言ったもの勝ち」状態が続けば、クリエイターやその起用側が萎縮していくことになります。
その状況打破のため、おぎの議員の質問状へ無回答を続ける増田氏のツイートへ、コメントが殺到しているわけです。
②フェミ議連側に回答義務はないのか
確かに回答「義務」はないのかもしれません。しかし「議員」という立場であれば、他の議員からの質問状が来れば、日常ツイートよりその回答を優先すべきでしょう。
各方面へ抗議文を送って、騒動になった途端に無反応状態になるのは、少なくとも議員の行為としては適切な印象を受けません。
にもかかわらず、フェミ議連側が話し合いの場に応じず、おぎの議員の質問状へ無視を続けているため、ツイッター界隈からニュースサイトまで巻き込み、大変な騒動になって話に決着がつかないわけです。
回答「義務」はないのかもしれません。しかし回答がないことにより、フェミ議連の炎上が長期に渡る原因となっています。VTuber側にも、フェミ議連側にも得のない状況が続いていると言えるでしょう。
③増田氏へのコメントは単なる嫌がらせなのか?
おぎの議員と賛同者側は前述の通り、今後もクリエイターが不当に叩かれて泣き寝入りしてしまう事案をなくす目的で動いているわけです(もちろん全員とは言い切れませんが)。
そのためフェミ議連側と議論をすべく、まずは質問状へ回答するよう、増田氏のツイートにコメントをし続けているのです。
いがみ合うのではなく、是々非々で話し合いの場を持つべきでしょう。
もし今回の案件がフェミ議連が言うように、性犯罪を誘発する可能性が高いなら降板を検討すべきですし、そうでないなら発言を撤回すべきです。
まとめ
- 議員が議員同士のやり取りを無視し続けるのは、責任感がある行動と言えるか。
- おぎの議員支持者側は、今回のフェミ議連の事案だけではなく、クリエイターの一方的に不利な立場の改善のために抗議している。
この二点に集約されると個人的には考えています。