Honda | 語り継ぎたいこと | 本田・藤澤両トップ退任、河島社長就任 / 1973
https://www.honda.co.jp/50years-history/challenge/1973companyleaders/
上記記事に「大部屋主義」に関する言及があります。
私がホンダを退職を決めた理由の一つに、発達障害由来の聴覚過敏、集中の困難があります。
騒がしい大部屋の職場環境がダメでした。
どの職場もある程度の騒音はあると思いますが、ホンダは今も昭和企業らしい「大部屋」を重視しており、200mくらいぶち抜きのエリアに様々な部署が混在しており、大変な騒音と会話、人通りがあります。
上司に事情を説明して相談したところ、
「俺はもっと騒がしくしたいと思ってるから」
と一蹴され、個人として対策に乗り出しました。
まずは耳栓をして騒音をシャットアウト。
ただこれは話しかけられても反応しづらいため、業務にかなりの支障を生じます。
次に服薬による対策。
ストラテラという発達障害(ADHD)の治療薬があり、騒音による集中の拡散を防ぐ狙いがありましたが、副作用が強く断念。
ダルさ、吐き気、口渇などかなり相性の悪い薬でした。
そして「ニューロフィードバック」という、アメリカやドイツでは保険適用もある、ADHDなど様々な脳機能に効果のある治療を受けました。
総額200万円ほどかかり、かなりの効果はありましたが、それでもホンダの大部屋並みの騒音に耐えるまでには至りませんでした。
万策尽き、何度も上司、健康管理部門、人事とも相談しましたが、
「就業規則と公平性の観点から特別扱いはできない」
との一点張りであったため、退職を決意しました。
給料や福利厚生はすばらしいのですが、人事の強い権限により全体がうまく回っていないのかなという感じがあります。
在職中にお世話になっていた、会社常駐の臨床心理士と精神科医が相次いで解雇されることがありました。
事情は知る由もないですが、コストカットなのか、それ以外の理由なのか…ご本人たちは言葉を濁されていました。
なんにせよ人事に相当問題がある印象を受けます。
新技術やアイデアが好きな技術者には相当数の、発達障害予備軍、および当事者がいると思います。
そういった人には相当厳しい職場環境かもしれません。