大人のADHD 仕事術

ADHDのあなたが健康な心身を保ち仕事するコツは、マイノリティである事を自覚すること

ADHDのあなたが健康な心身を保ち仕事するコツは、マイノリティである事を自覚することです。

なぜなら、マイノリティである発達障害者は大多数の健常者からは理解されないことが多いからです。

例えば、極端に熱い風呂が好きでも、大多数の人が入る銭湯の「適温」がぬるすぎ、「ガンガン温度を上げてくれ!」と言うと、変人と思われます。

会社で言えば、ADHD人にありがちな、アイデアをまくし立てまくってドン引きされることでしょう。

それが部署や会社の未来のためであってもです。

つまり、自分の「肌感覚」を通すことで社内の反感を買ってしまうことが多々あるのです。

そうやって職場、会社で孤立してゆくパターンがとても多いのではないかと思います。

変化の非常に大きい現代は、会社や世の中、未来を想像し、合理的に考え行動することで、イノベーションが起こることが多いです。

アメリカのテック企業の創始者たちには、そのタイプが多いでしょう。

しかし、普通の企業や組織では、「正論」以外の「場の空気」や「雰囲気」「協調性」など、様々な事で、総合的に物事が決まってゆくのです。

そして、特に日本は欧米諸国に比べ、「場の空気」を読むことを強く要求されます。

「和を以て貴しとなす」。組織内の平穏を重視する世界なのです。

言い換えると、日本においては、出た杭は極めて打たれやすい。ボコボコに打たれて規格内に収めようとされ、収まらなかったり、へこんだ部分が大きい場合、孤立してゆくパターンが多い。

発達障害者、特にASDタイプの人はそれに気づくことが極めて難しい。いまだに、私もそうです。基本的に、治しようがないのです。

それができれば苦労しないという声が聞こえてきそうです。

しかし、そのために、あなた個人として対策できることは様々にあります。

会社で「場の空気」を読むために、訓練を積む。

障害者雇用で働く。

独立して、自分の好きな事だけで稼いでゆく。

あるいは、いったん福祉に頼って休憩し、再起を図ることもできます。

極端な話、日本では働いていなくても、福祉に頼れば生きていけます。

それ以外にも、たくさんの道はあります。

マイノリティとしてやっていけなさそうであっても、頑張ることで得られることはあります。

頑張れる範囲、心身を壊さない範囲で頑張り、それが不可能であると悟ったら、別の道を探せばいいのです。

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