大人のADHD 仕事術

ADHDのあなたが安心・健康に仕事するコツは、管理職の気持ちを分析すること

ADHDのあなたが安心・健康に仕事するコツは、管理職の気持ちを分析することです。
なぜなら、世の中は正論だけで回っているわけではないからです。

能力の優れた人が活躍できるとは限りません。むしろ発達障害者が持論を通すとよく疎外されるのがこの世界です。

会社には人間関係、社内政治というものがあります。
私も就職してから痛感したのですが、優秀でも扱いづらい人材は、職場で苦労することが多いでしょう。

発達障害者は、「空気を読むのが苦手(ASDタイプに多い)」「思ったことを素直に言ってしまう(衝動性の強いADHDタイプに多い)」といった傾向があります。

あなたが管理職になったと仮定して、考えてみてください。

自分の部署に、新人が入ってきました。知識もノウハウもあって優秀だけど、ものすごくこだわりがあって、人づきあい、協調的な行動が苦手。主張が強すぎて、ときおり規律がなりたたず、チームになじむことも難しい。
言っていることは極めて正論だが、正論にこだわるがゆえに融通がきかない。

もちろん本人は、悪気があるどころか、部署や会社の将来、世の中のためを思って行動、仕事をしています。
しかしこういった人材を、医者やカウンセラーのようなメンタルの専門知識を持たない、凡人たる管理職が、手元に置いておきたいと思うでしょうか。なかなか難しい事だと思います。

だから、管理職がどうすれば喜ぶかを考えて行動する必要があるのです。

とはいえ、そういう空気を読むのが苦手だったり、衝動的に行動してしまう人も多いと思います。そういう行動にストレスを感じる人もいるでしょう。
私もそうでした。

しかし、管理職の喜ぶことを想像して仕事する、それは修行のようなものです。
発達障害にも程度や苦手な分野が様々にあります。

お金をもらいながら修行させてもらっていると思えば、安いどころかお得だと言えるでしょう。

もしそれが頑張っても無理そうであれば、助けはあります。
社内に産業医やカウンセラーの先生がいればアクセスできますし、もしいなければ、外部の専門家を頼ることもできます。無料相談もあるでしょう。

仮に、それらの先生方に相談し、それでも無理そうという結論であれば、転職などの選択肢がみえてくることもあります。
なんにせよ、道は、行動することで開けるものです。

まずは、あなたのやりたいことよりも、管理職の気持ちになって、仕事を勧めてみてください。

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