実は経済理論に間違いが多い日本経済新聞。信用できない記事が多すぎるため、私はこれで日経を解約しました。政治思想、経済思想としては、財務省が流す、財政破綻論、緊縮論へ非常に偏向しています。このシリーズでは、日経新聞で展開される、経済記事の間違いを指摘していきます。あわせて解約方法とタダで読む方法もご紹介します。
本日の記事はこちらの方の寄稿です。
中空麻奈 (なかぞらまな)
1991年慶應義塾大学経済学部卒業。野村総合研究所に入社し、郵政省郵政研究所出向。97年野村アセットマネジメントに転籍、クレジットアナリストとして金融セクター、ソブリンを担当。以降クレジットアナリシスに従事。2000年モルガン・スタンレー証券に移籍、事業会社セクターを担当。04年JPモルガン証券に移籍。クレジット調査部長として全セクターを担当。著書に『早わかりサブプライム不況』などがある。
慶応大学は財政破綻論者を数多く排出しているように思います。
創始者の福沢諭吉が天国で頭を抱えているのではないでしょうか。
財政再建の第一歩は「無駄」の排除 中空麻奈氏: 日本経済新聞
では、記事の誤っている点に修正を入れていきます。
>身体を覆った宝石や金箔をはがし、貧しい人々に分け与えた「幸福の王子」の物語は、無私の精神が読む者の心を打つ。しかし、みすぼらしい銅像となった王子の末路は悲しく、尊い行動も持続可能ではないことを教えられる。
緊縮論者の寄稿には、感情に訴えかける内容が散見されます。
>財源確保がない状態での分配政策は、持続可能ではない。
財源は国債です。現状の日本なら問題なく発行できます。
>財政再建を振りかざした途端、いくつもの反論が出てこよう。代表的なものとして3つ挙げる。第1に、金利が低い間はどれだけ借金しても問題はないとする、いわゆる現代貨幣理論(MMT)
制限は金利ではなくインフレ率です。前提が間違っています。
>借金として財務省が発行する日本国債は日銀が購入すればよく、統合政府ベースではネットで負債は減少するというバランスシート統合論
この点は理解しているようです。
>「財政運営の無駄は省くべきだ」
いまは積極財政で多くの支出をすべきときです。おそらくこの方のいう「無駄」をすればするほど、民間は潤い、豊かになっていきます。
経済をかじった程度の私にもツッコミを入れられるような記事で、財政破綻を煽るのはやめていただきたいと、日経新聞には言いたいところです。
日経新聞の解約と、タダで読む方法
以下のエントリーで紹介しています。