学生さん、特に純粋で、知識と技術を極めてきた人の中には、知識と技術があれば会社に貢献できる、自己実現できる、賞賛されると思うのではないかと思います。
大企業あるあるとは思いますが、元職場もまずは上司に気に入られ、部署の空気を読み、反旗を翻さない。それが社内で活躍するための最低条件になります。
それを忠実に守り、上長に気に入られるという最低条件を超えて、初めて意見が通り始めます。
そして元職場の色に染まり、昇進する頃には、持っていた好奇心、野望、野心はほぼ失われることでしょう。
わたしの上司は、その数少ない野心を持ちつづけた管理職でしたが、ほどなくうつでダウン、退職しました。
奇抜なアイデア、新技術の提案、「ワイガヤ」といったたぐいのものは、概ね疎ましく思われます。
技術で勝負したい人、野心を持っている人は元職場ではやめておくことを強くおすすめします。
そして日系自動車メーカーは元職場に限らずイノベーションに疎く、個人的には将来性を感じません。
唯一未来があると感じるトヨタでさえ、終身雇用の時代は終わったと断言しました。
いま、トヨタ以外の自動車メーカーをあえて選ぶ理由はあるでしょうか。社内には一生安泰と思っている従業員は大勢います。
未来はもちろん誰にも当てられませんが、トヨタ以外の自動車メーカーを内外から客観的に見て、とても長期に渡り安定した職につける会社とは思えません。
バブル期はそうでしたが、いまは激動の時代を迎えているのです。