メンタルヘルス・うつ病

メンタリストDaiGo氏の発言から、心理カウンセラーが伝えたいこと【脱・価値ファースト】

ご存知の方も多いと思いますが、メンタリストDaiGo氏が、ホームレスの方や生活保護を受ける方への差別発言により、「炎上」してしまう事案がありました。

DaiGo氏の差別発言に関する見解と経緯、そして対応について

価値とは関係なく、生きて当然

働かなければ、生きる価値がないということはなく、役に立たなければ、価値がないということもありません。

人には幸運なときも、不幸なときもあります。

あなたにも、「何をやってもうまくいかない」時期があったのではないでしょうか。

仮に「役に立つかどうか」が「価値」であれば、人の価値は、時期によって大きく変動するわけです。

たまたま「役に立たなくなった」人に対して、「役に立たないから」と、切り捨てれば、再起することは更に難しくなり、世間に順応できない人がどんどん増えていきます。

私の主張は「頑張れる人が、頑張れるときに、頑張ればいい」

これだけです。

人間、頑張れない時期もあれば、自然と頑張れてしまう時期もあります。

向き不向きや、時代の流れもあります。

うまくいかない時期もあれば、流れで成功してしまうこともあるのです。

そして、世の中に多種多様な人ができるだけたくさんいたほうが、「頑張れる時期」と「頑張れない時期」が平均化され、世の中が安定してうまく回っていく。

私はこのように思っています。

理由はもちろんそれだけではありませんが、たまたまそのときに「役に立たない」ように見られてしまっても、決して見捨てられるべきではないでしょう。

病気や弱い立場になってしまった人を福祉で保護し、可能なら、またがんばれるように心身を温存してもらう。

そして復活したら、その時ダウンしている人のためにがんばってもらう。

そうやって上手く回していくのが、良い世の中であると考えます。

先日もこういった痛ましい事件が起こりました

歌舞伎町の路上で60代男性に暴行 容疑の少年を送検:朝日新聞デジタル

https://www.asahi.com/articles/ASP8R4CJQP8RUTIL00H.html

コロナ禍が始まり、新たにホームレス生活を始める方も多いと聞き、私もそれらしい方を多く見てきました。

ホームレスの方への不幸な事件が起こらないことを祈ります。

また、今回のDaiGo氏の事案をきっかけに、ホームレスや生活保護の方の人権が守られる運動が盛り上がる、ひとつのきっかけになればいいなと、ひそかに思っています。

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