退職した技術者が語るホンダの問題 迫りくる末路 ~終焉は近い?就職して良い?~

【ホンダ】沈みゆく日本の自動車企業

日本の自動車業界が米テック企業に進出されジリ貧になって行く未来。自動車に興味のある方なら予兆を感じている方も多いでしょう。

その原因はもちろん様々にありますが、一つには日本の古い大企業の体質にあります。

従業員が増え、年齢を重ね、考え方が固まり、トレンドを取り入れられず、変革について行けない。

今日、トヨタはかなり革新的ではありますが、それでも米テック企業に比べると日本の大企業らしく、コモディティである「自動車」にこだわりすぎ、動きが十分でない感があります。

私は本田宗一郎とウイングマークに憧れて、技術者としてホンダに入りました。様々なことを経験しましたが、職場でうつ病になり休職。それをきっかけに心理カウンセラーになりました。

それ以来、なぜ人は、会社は、ときに理不尽であるのか。明らかに不合理で不利益を被ることをするのか。そうした人の心理に着目するようになりました。

今でもホンダは好きです。でも、また黄金期のように、世の中をアッと言わせてほしい。そして何より心理カウンセラーとして、従業員が生き生きと幸せに仕事をしてほしいと願っています。

仕事を通して夢を実現する。自分の腕と経験、知識で人を幸せにする。これは技術者に限らず、人間の本能的な欲求です。これをなるべく満たせる仕事場というのが、良い職場の一つの大きな指標となります。

ホンダが90年代以前のように、世界で活躍するところが見たい。

またNSRのような。RC211Vのような。NRのような革新の結晶を見たい。

そしてCVCCエンジンを。VTECを。息を呑むような新技術で、世界中をあっといわせているところを見たい。

日本という国を代表する、恐るべき集団に返り咲き、

何より、それを成し遂げた技術者たちに最高の笑顔をしてほしい。

そういう思いを込めて、この筆をとります。

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