ホンダをメンタル不調で休職していたのですが、このたび正式に退職させていただきました。
流れとしては、以下の通りです。
入社→度重なるパワハラ
別エントリーでも書きましたが、いまだにイッキ飲み強要やセクハラ、パワハラが残る職場です。
私の場合、言葉によるパワハラをひたすらガマンする日々でした。
毎日のように「お前はセンスがねえな」「ほかの連中はちゃんとやるぞ」など罵声を浴び、どんどんメンタルを消耗していきました
「センス」というのは上司の口癖だったのですが、今でもその意味が分かりません。
そして、念入りにお願いしなければ仕事のやり方も教えてもらえず、うつ病を発症しました。
何がわからないのかもわからなくなり、極めて質問しづらい状況になっていき、ついには出社できなくなりました。
そして休職期間に入ります。
心療内科医と社内カウンセラーの解任
休職期間に入ると、心療内科医との面談が月一であるのですが、ある日とつぜん解任されてしまいました。
社内でほぼ味方が居ない私にとって数少ない理解者の一人でした。
突然解任を知ったときの絶望感は忘れられません。
そして、2人いた社内カウンセラーも片方が解任され、私もアクセスできなくなりました。
その後、有名なホンダの2000人大リストラが敢行されます。
職場にいた頃から福利厚生が縮小していったり、なにかおかしい感触がありました。
社員の士気を高めるための資金も削らなければならないほど、財政状況が悪化していたのかと思います。
ありえない復職条件
復職の条件は、コロナ禍にもかかわらず、「復職には週5日 1日8時間の試し出社が絶対に必須」
との強制出社だったからです。
また、「リモートワークによる出社は不可」とのことでもありました。
ひどいコロナ禍に、週5で、職場に出社しなければならないのです。
職場は埼玉で、私は県外に住んでおり、通勤には東京を通過する必要があります。
小池都知事を始め、全国の知事たちは移動の自粛を再三要請していた頃です。
私の職場においても、たびたびコロナ感染者が出現し、そのたびに消毒・清掃がなされていました。
https://www.honda.co.jp/info/20200228b.html
このコロナ禍において、「出社必須」はメチャクチャな条件であると考えますが、ていの良いリストラのようなものでしょう。
というか、現場も傷病者に配慮する余裕すらなかったのかもしれません。ホンダのような大企業であってもそういった状況なのです。
ホンダがテレワークやめ原則出社に踏み切る真意(東洋経済オンライン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/e21e5dda85dc1e5c6b8067851882375fbc8ea492
新型コロナ: ホンダ、国内全部署で原則出社 変革期で対面重視: 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC20D8L0Q2A520C2000000
2022年5月から、ホンダ全体として週5日の出社を義務付けるとのこと。
うがった見方かもしれませんが、これも給与コストを下げるためのリストラ目的なのではないかと思ってしまいます。
退職
その後、私のような境遇にあった人たちの力になりたいと思い、資格を取得して心理カウンセラーとして活動しています。
大変なこととは思いますが、どうか、どの企業もリモートワークの適用を加速し、できる限り外出を控える形での勤務が普及することを願います。
現場とのやり取りでは、健康管理センター、人事ともてんやわんやであることが、連絡を通してひしひしと感じられました。この状況での復職は、会社にとっても、従業員にとっても利するところがないのは明らかです。
CASE革命、コロナ禍と大変な時代の節目を迎えますが、10年後もホンダの新車が乗れることを願い、退職させていただくこととしました。本当にお世話になりました。