ADHD人が、収入不安定でも安心した生活を送るために、その持ち前のアイデア志向、凝り性気質を最大限活かせることがあります。
それは節約・倹約生活を楽しむことです。
質素倹約な生活って、キャンプやスポーツ、ゲームに通じるところがあると思いませんか?
あえて「不便」「自分の力だけでなんとかする」という制約の中で、その状況を楽しむ。
発想と、徹底的な凝り性気質で解決するのです。
節約した額をアプリで管理してゲーム感覚で楽しむのもいいでしょう。
十分楽しめる娯楽だと思います。
お金を使う娯楽は確かに楽しいです。おいしいグルメや飲み会、ギャンブルなどもそうでしょう。
しかしこれらは、やっている時は楽しめますが、終われば消えてなくなります。
仮にお金が入らない状況になれば、味わえなくなる。とても危ういことだと思います。
依存気質タイプのADHD人であれば、非常に恐ろしいことではないでしょうか。
しかし倹約生活は、お金を必要としません。
おいしいグルメも楽しめるけど、手作りの質素なお弁当も楽しめる。そうなれれば、一気に生活に安定感が増していきます。
とは言え、贅沢がやめられない人も多いでしょう。そういった生活が惨めだと思う人もいると思います。
そこで、このコロナ禍をきっかけにして欲しいのです。
コロナ禍で外出が激減したことで、お金を使う機会が減った人も多いかと思います。
この流れを、逆にチャンスと捉えてみませんか。
「実は、直接会わなくてもなんとかなる」と言うことに、多くの人が気付き始めています。
私もよく友人と飲みに行って遊んで帰ってきていましたが、オンラインでもそれが実現できることがわかりました。
というより、リアルはリアル、オンラインはオンラインの楽しみ方がある。それがわかったのです。
出歩かないのが普通。会わないのが普通。派手に遊ばないのが普通。
大災害ですが、ピンチをチャンスとし、得られるものもあります。
「贅沢をするな」ということではなく、「贅沢」だけでなく「倹約」「質素」も楽しめるようになって欲しいのです。
これからは大企業さえ潰れていく時代。今の職で100%安定ということはあり得ません。かつて全世界を席巻していた日本の家電業界はなりを潜め、吸収合併、解体されたメーカーも多くあります。
あのトヨタですら終身雇用を明確に否定する、変化の大きい時代なのです。
お金がないことを前提に、それを楽しんで生きることが、長い目で見てあなたを救うでしょう。