いまモビリティの世界で起きている潮流をいくつか紹介します。
●脱炭素、大気汚染防止→電動化
以前から地球温暖化が議論され問題視されてきましたが、近年異常気象によりいやでも意識せざるを得なくなってきました。
そして2016年のパリサロンでは世界中の自動車メーカーがEVへのシフトを宣言したのです。
その後ドイツ議会は2030年以降エンジン搭載車の販売禁止を採決。
本格的にEVシフトへの潮流が見えてきました。
ところでEVへシフトすると自動車業界はどうなるでしょう?
まずEVは複雑なエンジンや駆動系が必要ないため、ノウハウを持たない新興企業が参入できます。
東南アジアなどでも電動バイクの新興企業が続出していますね。
そして、部品点数が少ないので、車を作るコストが下がり、全体の儲けが少なくなります。
エンジン内部のパーツは様々なメーカーの部品の集合体でしたが、それがまるまる要らなくなります。
駆動系も大幅に簡素化されますね。
新規参入が増えることによりメーカー間の競争が激しくなります。
そこで自動車会社が生き残るためにできること。
それは、世界のライドシェアリングのプラットフォームへ、できるだけ多くの自動運転車を供給することです。
つまり、ライドシェアリングの分野でプラットフォームを掌握する、
また完全自動運転車の分野で世界シェアを高めるなどが生き残る鍵になるのです。
自動車を単純に売ることで稼ぐのではなく、シェアリングや様々なサービスを含めたエコシステムへで稼ぐ必要があるのです。
MaaS革命 第二回 EVへのシフト